「Vtuberの雑学メモ帳」

注目ゲームの攻略記事&VTuber関係の記事をまとめる趣味100%の雑記ブログ。※少年Vtuber「不断シエル」と姉が運営しています。

マグロナちゃんが使ってる新RVCボイチェンモデル(AI音声)の種類を調べてみて思ったこと

今回は、VTuber魔王まぐろなちゃんが使っているRVCらしき新ボイスチェンジャー(ボイチェン)の出来があまりにも良かったので、どの学習モデルを使っているのか調べてみたぜ!

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◆まぐろなちゃんが使ってるRVCモデル(※推測)

  • BOOTHにある商用利用可能なRVC学習モデルを全部聞き比べたところ、マグロナちゃんはたぶん「【歌声対応&商用利用可能】RVC学習済『清楚系の女子学生』モデル「桜羽 百合」【史上最高品質】」という学習データを使っているのではないか?と思う。

※商用利用可能の有料RVCモデルを売っている場所はBOOTH以外にほぼ無く、出品数もかなり限られている。
➡BOOTH内で「RVC 商用利用」というワードを調べてみた結果、以下の有償商品が一番まぐろなちゃんの新ボイスに近いと感じた。

吐息の抜き方&喋り方&声質が、アニメ「推しの子」に出てくる星〇アイ(CV.高橋〇依)と似ているモデル
正直、あまりにも特定のキャラと似ているボイチェンなのでちょっと心配だ。
(もちろん、自分の気のせいかもしれないけど…!)

  • Vtuberや配信者の場合、権利的にセーフだとしても別方面から言及される可能性がある
    参考:杉〇さんとそっくりすぎて言及されたVTuberさんに関する記事
  • 一見する限り、商品説明ページに「そっくり」「モノマネ」「星〇アイ風」「高橋〇依似」などの注意書きが記載されていないので、少し不信感を持ってしまった。
  • 「モノマネかな?」と疑うほどのクオリティなのに、声優っぽい声であることを黙って販売しているのは不誠実だと感じる。
  • 特定のキャラや声優と似ているボイチェンデータを、オリジナルのキャラボイスとして有料販売するのって、BOOTH的にはOKなんだろうか…?
  • BOOTHの中には、他にも声優本人からモノマネ罪で怒られそうな出来のデータがあった(後述)

◆気になったモノマネ系RVCボイチェン

ジョジョ空条承〇郎(CV.小野〇輔)にそっくりなボイチェン

▲声優の子安〇人さんにそっくりなボイチェン

※商品ページ内では、キャラ名や声優名が一切出ていない。
また、個人/法人問わず商用利用可能なオリジナルキャラとして有料販売されていた。

よく見ると販売者のプロフィールページには"当アカウントで提供するモデルは、特徴的な声を持つ方の音声データをもとに作成されています。特に、世間的に著名な声優ないし俳優/女優の方の声を模した方から音声データをいただくことを心掛けています。「皆が憧れるあの声」にボタン一つでなれる、そんなモデルを制作することを一つの軸にしています。"と書かれている。
【引用元:https://takemizawa.booth.pm/

しかし、肝心の商品ページにはこういった内容が一切記載されていないため、特定のキャラや声優に寄せたボイスモデルであることを知らずに購入してしまう人も出てくるだろう。

正直、こういった音声AIが法律上でどう扱われるのか、まだ分からない部分ばかりだ。

  • イラストAIと違い、実在する声優や人物の声を真似たように聞こえる学習データは、権利的に問題が無くても不要なトラブルを招きやすそう
  • 出所に確信を持てないRVC音声は、公の場で使用するのがちょっと怖い。
  • 特にBOOTHは個人でも商品を出品できるマーケットなので、「音声を流用していない証拠がある」と言われても、どこまで信用して良いのか分からない。
    (前述した通り、「似ている」こと自体が問題になる可能性も十分あるし…)

最近だと「にわか侍」さん(※超有名MAD制作者)は、子安さんのRVCモデルに呪術OPを歌わせるFirst Take再現動画で少し荒れていた。

実在する人物を再現したRVCの利用は、規模が大きければ大きいほど問題になりやすいかも?

◆個人的なAI音声に対する意見

  • 個人的な意見だけど、声優やキャラを模倣した有料RVCは、特殊な訓練をせずに誰でも使えてしまうツールなので、モノマネと違ってライン超えしているように思う。
    ※本人の許可が出ている場合を除く。

最近話題になった「AI釈〇ロイド」「AI△△(配信者の名前)に〇〇を歌わせてみた」などの動画は、根本に愛が感じられるし、金銭目的じゃないことが分かるからまだ受け入れられた。
(実際に、配信者本人から認知されたうえで見逃されている動画投稿者も居る)

ただ、BOOTHで特定の声優にそっくりなRVCを有料販売するのは、自分の価値観だと正直ライン越えしているように感じた。
釈〇ロイドと違い、リスペクトが一切伝わってこない部分は大きいかもしれない。

また、有名人の場合、悪意のあるアンチにRVCモデルを使われたら、発言の捏造によるイメージダウンなどの被害を被ることもあり得るので危険だ。

  • たとえば、RVC音声で上手く本人の裏アカっぽく偽証し、とんでもない差別的発言や暴言をツイートされたら、外部からはなかなか真偽を見抜けない
    (※こういったケースの場合、本人が偽物であると否定しても、周囲はまず信じないだろう)
  • パワハラVCやセクハラVCなど、架空のVC音声を捏造することもできてしまう。
  • 犯罪に利用されたり、R18の音声を生成されたりする可能性がある。
  • その他、匿名掲示板に模倣音声を投稿し、本人になりすまして書きこむなど、いくらでも嘘と見抜きにくい悪用方法は考えられる。
  • 今はBGMと音声を分離する技術も発達しているため、声優や配信者側がAI音声の生成を止める術は無い

もはや、音声によるリークや証拠は、ほぼ信用できない時代になってしまった。

とはいえ、こういったAI音声に対し、今のところ張本人(声優・声優事務所・配信者など)の対応方針が明確ではないため、無関係な自分が何を考えても特に意味は無い

  • 権利の問題が無ければ「自分もRVCを使ってみたいな~!」と思えるほどに魅力的かつ画期的な技術であることはたしかだ。
  • イラストAIと同じで、音声AIが悪いのではなく、あくまで使い手の問題。
    ※最近配信者の人がやっていた「かるび人狼」など、ちゃんと本人の許可をとったうえで正しい使い方をする分には全く問題ないと思う。
  • イラストAIAdobe Firefly」のように、信用できる有名企業がAI音声を出してくれたら、AI音声に対する印象は好転しそう

今後もAI音声の発展や権利問題について、注意深く見守っていきたい。