「Vtuberの雑学メモ帳」

注目ゲームの攻略記事&VTuber関係の記事をまとめる趣味100%の雑記ブログ。※少年Vtuber「不断シエル」と姉が運営しています。

バイノーラル編集加工のやり方(方法)!無料で偽バイノーラル録音ASMRを作ろう!

今回は、Oculus SpatializerCakewalkの使い方記事です!(姉執筆)

Windows7環境における「バイノーラル編集」の加工方法を紹介しますよ!

初心者でも簡単!無料で好きな音声を「偽・バイノーラル化」しちゃいましょう!

 

なんと、アニメやゲームのwav音声を用意できれば、好きなキャラクターをバイノーラル音声のように喋らせることが可能です。(めちゃくちゃ重要)

 

また、Vtuberの視点でみると、[バイノーラルマイクなしで高音質なバイノーラル音声動画を作成できること]と、[ボイスチェンジャーを使った音声でも簡単にバイノーラル化できること]Oculus Spatializerの長所ですね!

 ただしリアルタイム配信には使えなさそう*1なので、そこだけ注意が必要です。

 

とにかく、高価なバイノーラルマイクを使わず、普通のマイクで「バイノーラルのような音」を作ってみたいあなたへ!

 Vtuberの方も、そうでない方も、一度は試してみるべき神プラグインを解説していきます。

 

※解説動画と合わせて読むと分かりやすいです。

youtu.be「続きを読む」から先に進んでください!

 

 


1. 準備するマイク

綺麗に録音できるマイクなら何でも!

弟に買ってあげたのは6000円ほどのものです。

(オーディオインターフェースなしで使えるFIFINEのK670)

音量や雑音はOBS側で調整すれば大丈夫。

 

 


2. 準備するフリーソフト

Cakewalk  by  BandLab(必須VSTを読み込んで使うためのDAWソフト)

【SONAR無料化して復活】cakewalk by BandLabの導入方法【インストール】 - ONGEN OPTを参照。

Cakewalkは、「SONAR」という数万円の有名DAWソフトが無料化したものです。

 

☆Oculus  Spatializer(必須。バイノーラル風に変換するVSTプラグイン)

【無償配布中!】2Dを3Dへ。立体音響プラグイン「Oculus Spatializer」を参照。

 

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↓以下の2つは、自分で音声を録音する場合に使えるソフトです。

 

☆OBS  Studio(録画/録音用、お好みで)

OBS Studioの導入方法と、3分で設定するための簡単なポイント - 新・VIPで初心者がゲーム実況するにはを参照。

 

☆Aviutl(動画編集用、お好みで)

AviUtl初心者が最初に読むべきページ【導入から使い方まで】を参照。

 

 


3. 録音(音声wavファイルの用意)

変換したい音声wavファイルを用意できている人は、次の項目(4. Cakewalkの準備)に進んでください!

ここではOBSでMP4を録画し、Aviutlでwav(音声ファイル)に変換していきます。

 (※普段の動画作りの延長で録音を作ったので、無駄に面倒なことをやっているかもしれません)

 

・マイクに合わせてノイズフィルターを設定できたら、OBSの[録画開始]を押して声の録音を開始します。

OBSで録音する場合のマイクフィルター例は、解説動画内で確認してください。

録画された動画は、[ファイル]>[録画の表示]を押すと見られます。

 

・次に、OBSで録音したMP4Aviutlに読み込みます。

 

 ・Aviutlの[ファイル][wav出力]で、録画したMP4からwav形式の音声ファイルを作りましょう

(私は慣れているのでAviutlを使いましたが、ファイル形式を変更できるソフトであれば、Aviutlでなくても構いません)

 

こうしてMP4(動画)→wav(音声)にしたファイルを、Cakewalkの方で加工していきます。

 


4. Cakewalkの準備

新規プロジェクトはとりあえずベーシックを選べば問題ないと思います。

 

【音声の再生設定】

最初は、Cakewalkにそのまま音声を読み込んでも、ヘッドフォンから音が出ない状態なので、そこを自分の環境に合わせて設定しましょう。

・上のバーの編集環境設定>オーディオ>オプションをチェック。

ドライバモード「MME-32Bit」などに切り替えます。

・その後、同じくオーディオ>バイスの選択より、自分が使用している再生デバイス(スピーカーなど)を指定します。

読み込んだ音声が、再生ボタンを押した時に聞こえるようになればOKです。

 

 

VSTプラグインである「Oculus Spatializer」の読み込み】

・上のバーのユーティリティCakewalk Plug-in Managerをクリック。

・小窓が開いたら、[VSTの設定][オプション]をクリック。

・もう一度小窓が開くので[追加]より、Oculus Spatializerを保存したフォルダを指定。

指定後、Cakewalkを再起動すればOculus Spatializerが認識されて使えるようになります!

 


5. 変換の準備

変換したい音声wavファイルを、ドラッグ&ドロップでCakewalkのトラック1上に読み込みます

 

・右側の細長い縦枠から、「Uncategorized」フォルダ内の「Oculus Spatializer」を見つけ、トラック1上にドラッグ&ドロップ。

 

・Oculus Spatializerの小窓が開けたら、音声を再生しつつ、丸ボタンやつまみ・パラメーターを動かしてみましょう。

 

 まだこの時点では音声を加工できていないので、扱い方がある程度イメージできたら加工に移ります。

 


6. 実際の変換

・Oculus Spatializerの小窓の中にある[REC OFF]を押すと、変換後の保存先と保存名を決める画面が出るので、半角小文字の英字で好きな名前を入力してください。

 

・入力後、[REC OFF][ARMED]に変わったら、Cakewalk側の再生ボタンを押します

・再生が始まると[REC ON]となり、この時にOculus Spatializerの小窓内の「人の頭の部分にある丸ボタン」をマウスでドラッグして動かすと、音声が加工されます

・加工操作が完了したら、もう一度[REC ON]を押してOculus Spatializerを止め、本体も再生停止します。

 

すると、さきほど指定した保存先に、新しいwavファイルが作られているはずです。

これで、バイノーラル編集加工をほどこした音声ファイルの完成ですね!

 

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【関係ない話】

Oculus Spatializerで作成したwav音声は、そのまま動画編集のためにAviutlに持っていくと、音声がうまく読み込まれません。

そこで、解決策はと言うと…。

Audacity(無料音声編集ソフト)にて、作成したwav音声を読み込み、[ファイル][オーディオの書き出し]をしてみてください。

よくわかりませんが、Audacityで書き出した方のwavファイルをAviutlに読み込めば、ちゃんとAviutl側で再生&編集できました

 

…たぶんですが、Oculus Spatializerで出力した音声は複数トラックらしく、複数トラックに対応していないAviutlで読み込んだ場合にノイズが発生するのかな。

Aviutlへ読み込む前に、Audacityでwav書き出し(つまりトラックを統合)したらちゃんと読み込めたことから、私はそう考えました。

 


7. まとめ

最近出たばかりのソフトということもあり、私と弟が分からなかったところを中心にくわしく解説してみました。

 

Oculus Spatializerは、ボタンを動かすだけで難しい音声加工が行えるので、ものすごく画期的な神VSTプラグインだと思います。

 

数万~数十万の高価なバイノーラルマイクや専門知識を持たない一般人でも、音声をバイノーラル加工できてしまう時代の到来!

これだけの技術が無料で使えるなんて、本当にすごい。

 

現状、まだまだOculus Spatializer知名度は低いようですが、今後Youtubeあたりで「○○○のボイスをバイノーラル加工してみた」系の動画が流行したりするのではと感じました!

Vtuberをきっかけに「ASMR」や「バイノーラル音声」自体に興味を持つ方も増えてますからね。

 

個人的にはPSO2のマトイちゃんをバイノーラル化してみたい。

 


 

神すぎるOculus Spatializerですが、もちろん残念な点もあります…。

ノイズは入りづらくても、やっぱり臨場感や生々しさの低い音源になってしまうんですよね。

あくまで「バイノーラルっぽい」を抜け出せていないかんじ。

こればかりはバイノーラル編集の弱点なので、しょうがないです。

 

やっぱり、リアルで生々しい音を求めるなら、3Dio等の高価なバイノーラルマイクを購入しなきゃいけません。

悲しみ。

 

長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「興味深い記事だった~」と思ったあなたは、ASMR系Vtuberの周防パトラちゃんを見てくださいね!(唐突な布教)

 

※素人ゆえ、ところどころ誤った解釈をしている部分があるかもしれません。

どれも安全なフリーソフトだとは思いますが、自己責任でお試しください。

 

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 今回から動画タイトルを英語に対応させたので、日本人ではない人も読めるように、自動翻訳の英語で終わりの言葉を書いておきます。

 

(Thank you very much for reading a long article!

If you like, please register my Youtube channel and Twitter account(@hudan_ciel)

 

Also, please see Suo Patra(Patra channel / @patra_hnst) in very pretty ASMR Vtuber!)

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*1:補足

OBS studioでもマイクフィルター機能からVSTプラグインが使えるため、マイクフィルターにOculus Spatializerを入れれば、リアルタイムで喋った音声をバイノーラル加工しながら配信できるのでは?と考えて、実は軽く試してみたのです。

 

 結果、バイノーラルどころか、音割れのような雑音が入り、ものすごい音声になっちゃってました。

雑音の原因は不明。やり方が間違っていたのでしょうか。

いわゆるバ美肉バーチャル美少女受肉Vtuber」だと恋声などのボイチェンを使う場合、バイノーラル動画&配信が難しい問題がありますから、このプラグインをOBS配信上で使う方法が見つかったらいいな…。